
本を売るならどこがいい?失敗しない古本屋・古書店の選び方を古本屋が詳しく解説
当店にご依頼されるお客様は、主に群馬県とその近郊の方がメインになります。群馬県では現在、大手のリサイクル型古書店を除くと、営業している古本屋がかなり少なくなっています。また、たとえ営業していたとしても、店主がご高齢なことも多く、買取自体を断っている古本屋も少なくありません。
「大量の古本があるけど、買取してくれるところが見つからない」そんな悩みを持っている方は意外と多いものです。
たとえ買取に来てくれる業者が見つかったとしても、どのお店を選ぶかによって査定額やサービス内容には大きな違いがあります。
今回は、古本屋として日頃から本を査定している立場から、「後悔しない古本屋・古書店の選び方・探し方」を詳しく解説します。
これから本を売ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
古本を買い取ってくれる店の種類
まずは、古本を買い取ってくれる店の種類について解説していきます。
1.大手リサイクル型書店
これは、ブックオフさんに代表されるような古本屋さんです。その他にも複数のチェーン店があり、都心部だけではなく、地方にも割とまんべんなく存在しています。こういったお店で古本を買ったことがある方も多いかと思います。(かくいう古本屋の私もブックオフはよく通っています。本好きにはたまらない場所ですよね)
これらのお店の良いところは、地方にもあり、全国一律のサービスをされている所が多いこと、買取値段の相場が社内である程度決まっているため、査定額のバラつきがないことです。今では店頭買取だけではなく、郵送して買取をしてもらえる宅配買取のサービスをされている所も多いです。
欠点は、古い本の査定評価が全般に低いこと、出張買取に対応していないお店が多いことだと思います。例えば、ご両親や、祖父、祖母の遺した古い本などは買取対象外になる場合も多いかと思います。(すべての店がそうではないかもしれませんが、一般的な話になります)古い本が大量にある場合など、事前に本の内容をお店に伝えて、どの程度まで買い取ってくれるかを確認する必要があります。
2.一般的な古書店(個人経営など)
当店のような個人経営、もしくは少人数経営の古本屋です。いわゆる街の古本屋さんです。
古本屋の数は全国的には減少傾向にありますが、大都市などの都心部ではまだまだ元気に営業している古本屋は少なくありません。全般的に経験年数の多い古本屋が多く、専門書や古い時代の本に強いお店も多いです。特殊な資料や、「紙もの」といわれる、昔のチラシやパンフレットまで扱っているお店も多く、マニアックな分野まで対応してもらえることが多いです。後で解説しますが、「全古書連」加盟の古本屋なら、自分の専門分野以外の古本の買取も可能なお店が多いです。
欠点としては、まず、地方にお店が少ないこと。今、地方の古書店はかなり減ってしまっています。地方の人にとっては、本を遠くの大都市まで持っていくのも一苦労です。また出張買取をたのんでも、遠方からの買取になりますので、ある程度の冊数がないと買取に来てもらえないこともあります。現在では宅配買取をしているお店も多いですが、数千冊あると、梱包の手間もかなりの負担になります。
3.リサイクルショップ
ハードオフさんのような家電や家具なども売っているお店です。個人、チェーン店を問わず、今は店舗数が増えているように感じます。
古本だけでなく、ついでに家具や家電も売りたい、というときにはまとめて引き取ってもらえるため、大変重宝します。
しかし、リサイクルショップは古本を専門で扱っていないため、家具や家電の「ついで」に本を買い取るお店が多いようです。また、古本の目利きができなかったり、古書の流通をする手段を持っていないお店が多く、買い取った本は自分で売らなければならないため、それほど高額で買取することが難しいのではないかと思います。
自分の売りたい本の量や、ほかに売りたいものがあるのか、などによって、最適な売り先が変わってきますので、ネットなどでいろいろ調べて、最適なお店を見つけることをおすすめします。
買取方法の種類
古本の買取方法には、主に「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の3種類があります。
1.店頭買取
お店にご自分で本を持ちこんで、査定、買取してもらう方法です。
少量の場合、お店が近くにある場合などはおすすめな方法です。大量の場合や、お店が近くにない場合は持ち込みの手間や、移動時間の問題があるかと思います。
2.宅配買取
お店まで宅配便などを使って送り、査定、買取してもらう方法です。
最近は梱包に使うダンボールを提供してくれる業者も多くなりました。近くにお店がなく、量も梱包できるくらいの量でしたら、この方法はおすすめです。大量すぎて梱包する労力を考えるとちょっと、という場合は下の出張買取のほうがおすすめです。
3.出張買取
お店のスタッフが直接、ご自宅などを訪れて、査定、買取する方法です。当店はこの方法で買取をさせていただいております。
大量に古本がある場合、近くにお店がない場合などおすすめの方法です。出張買取という性質上、遠方の業者に少量の買取などの場合は、買取に対応してもらえない場合があります。
どうやって古本屋を探すか
知り合いに古本屋がいたり、近くにある古本屋がある場合はそこに聞いてみるのも手ですが、多くの人はネットで検索して、古本屋を探すと思います。実際にネットで古本屋を検索してみると、様々な業者がヒットして、迷ってしまうことと思います。ここでは、ネットで古本買取業者を探す際の注意点を記してみたいと思います。
1.ホームページの情報量が充実しているか?
ホームページを見ると、通常、店の説明や、買取の方法などが記載されていると思います。お店の紹介はもちろんですが、どんな買取方法をしているのか、どの地域で主に買取しているのか、そのお店に頼むメリットは何か、どんな本が買取できて、どんな本が買取できないかなど、細かいところまで、きちんと情報を掲載している業者かどうかが、まずは見極めのポイントになると思います。中にはページ中を探しても所在地さえわからないような業者もいますので、まずは信頼できそうな業者かどうかを見極めることが大切だと思います。
2.買取事例は豊富に掲載されているか
最近はブログなどの形で、古本屋の買取実績を掲載している業者も少なくありません。文章だけの買取事例ではなく、実際の写真や事例が掲載されているかをチェックしてください。実際にこんな商品を買い取っているかというのがわかると、安心感にもつながるかと思います。また「〇〇市で買取しました」など、書かれている地名も見て、自分の希望の地域で、実際に買取をしている業者かどうかもチェックしてください。
3.誇大広告には注意
「なんでも買取します」「高価買取します」の文言には注意が必要です。高価買取については、たとえばある分野の専門古書店であれば、他より高く買取するお店がある可能性もあります。そこは、そのお店がどのような分野に強みがあるかをホームページから見極めて、判断した方がよいでしょう。
自分自身、古本屋をやっているからよくわかるのですが、「なんでも買取します」の広告のように、古本を何でも買い取ることは不可能だと思います。古本はどうしても値段のつかない商品が多く出てしまうジャンルの商品です。
例えば古い百科事典、古い辞書、無名作家の小説など、市場価値はほぼゼロに近いです。当店でもお見せいただいた古本全てに査定金額が付くという事はほとんどありません。当店では、値段の付かない本は、無料でのお引き取りはしていますが、すべてに値段を付けることは正直難しいです。(プレミア価値のある本のみお売りいただく場合は別ですが)
全古書連加盟店に古本を売るメリット
古本屋のホームページを見ると、「全古書連」(全国古書籍商組合連合会)加盟店と記載されているお店があります。「全古書連」とは、簡単に言えば、全国規模の古本屋の互助組織で、お互いの不要な本を売り買いする市場を運営しています。
例えば、哲学書専門のA店と、理工学書専門のB店があったとします。A店のお客様が、哲学書と理工書をたくさんA店に売却したとします。A店は本来哲学専門ですから、理工書はいらないのですが、お付き合いで仕方なく買取しました。しかし、A店では理工書を置くスペースもお客様もいません。このとき「全古書連」に加盟していれば、古本の市場で自店で不要な理工書を出品することで、B店のような理工書を欲しがっている古本屋に売ることができます。これが、「全古書連」に加盟している古本屋の最大のメリットといえます。
つまり、「全古書連」に加盟している古本屋はたいていのジャンルの本を買取できるという事になります。自店で売れなくても、市場に出品することで、他の古本屋に買ってもらえるからです。
ジャンル違いのたとえ話をしましたが、例えば、同じ系統の本を立て続けに買取しなければならない場合なども、「全古書連」加盟店は有利です。自店で売り切れない本は、市場に出品して他の買い手を見つけることができるからです。
当店もこの「全古書連」加盟店です。そのため、ジャンルを問わず、買取することができています。お店を選ぶ際に全古書連加盟店かどうかも、チェックのポイントにしてみるとよいでしょう。
値段が付かない本も引き取ってもらえるか
古い百科事典や状態の悪い本などは、査定額が付かない場合があります。
その際、「値段が付かない本も無料で引き取ります」というお店もあれば、「すべて持ち帰ってください」というお店もあります。
大量に本を整理したい方にとっては、この違いは大きなポイントになります。この点についても事前にホームページなどで確認しておくと安心です。
例えば、「値段が付かない本は引き取れない」業者を先に頼んで、価値のある本を抜かれてしまうと、その後、別の業者を頼んだとしても、価値のある本がないため、引取りを拒否されてしまうこともあります。
全て引き取ってほしい場合は、最初から「全部引取り可能」な業者を選んだ方が無難でしょう。
口コミは参考程度に考える
最近では口コミを見てお店を選ぶ方も増えています。
もちろん参考にはなりますが、口コミだけで判断するのはおすすめできません。
査定額は、本の内容や状態、その時の市場相場によって変わります。
同じお店でも満足する人もいれば、不満を感じる人もいます。
口コミだけではなく、ホームページや買取実績なども合わせて判断するとよいでしょう。
地域密着の古本屋にも注目
全国チェーンだけでなく、地域密着型の古本屋にも魅力があります。
地域のお客様との信頼関係を大切にし、一冊一冊丁寧に査定しているお店も数多くあります。
特に地方の古書店では、ジャンルを絞らず、いろいろなジャンルを扱っているお店が多いです。前述の「全古書連」加盟店なら、たいていの本に対応することができます。
近くに古本屋がある場合は、一度相談してみる価値は十分あります。
まとめ
本を売るときは、あまり考えずに古本屋を選ぶのは少しもったいないかもしれません。
古本屋や古書店には、それぞれ得意分野や査定方法があります。
本の価値を正しく評価してくれるお店を選ぶことが、納得できる買取につながります。
ホームページの内容、買取実績、活動地域、出張買取への対応などを総合的に確認し、自分に合った古本屋を選びましょう。
大切に読んできた本だからこそ、次の読者へとつないでくれる信頼できる古本屋に託したいものですね。
群馬県近郊での本・DVD・ブルーレイ・CD・ゲームソフトの整理・出張買取をご希望の方はなりたや書店までぜひご相談ください。
幅広いジャンルの商品を買取させていただきます。ぜひ一度、お気軽にご連絡ください。
